Ⅳ 説明2009-08-22 Sat 04:43 前回は描写について吐き出させてもらったので、今回は説明について吐き出させてもらう。 創作に興味がない方には、またまたつまらないと思う。なので、読まなくてもいいですよ。 彼の母は流行病で亡くなっていた。原因を教えてもらっても、幼すぎた彼には理解ができなかった。彼が覚えていることといえば、布団の上で笑っている母の顔。その母を悲しそうに見つめる父の瞳。両親がなにを話していたかなど忘れてしまったが、対照的だったことだけは覚えている。 彼の過去について説明している。これは過去の描写でありながらも、描写ではない。 彼には憎むべき親、愛すべき兄弟、甘えられる恋人、頼りなる友もいない。あるのは日常。回るだけのモルモット。だからこそ、彼女に惹かれていったのかもしれない。 これは説明なのだろうか? それとも描写なのだろうか? 彼には彼女が自由に思えた。笑いあう親がなく、文句をいう兄妹もいない。恋人は過去に置き去りにし、頼れる友は自分だといってくれた。大樹がない彼には、彼女がそれに見えてしまう。 ここまでくると、どちらかなんて問題なのだろうか? 書きながらわからなくなってくる。 触れ合う唇はやわらかく。珈琲の匂いがした。彼が嫌っていた珈琲も、これからは飲んでみたくなる。彼は微笑んでいた。彼女を見つめ、重ねていく。 描写も説明も混じりあっている。 どちらも織り交ぜながら、バランスを取れということなのか。 さて、このへんで終りにします。 前回と今回は、独り言のようなもの。どちらの物語も思いつきで書いたので、執筆中の作品とは関係がないです。 思考の整理ができてきたところで、執筆の再開です。 スポンサーサイト
|
| HOME | |